田舎のご近所付き合い

出身が田舎である私にとって、ご近所付き合いというのは結構濃密なものだった。
田舎だからという事に加えて、私の家が土着性の高い古い家なためかご近所が基本親戚で埋められていたからというのもあるかもしれない。
都会に出て、再び地元に戻ったのだが、余計に濃厚に感じるものだ。

狭いコミュニティなものだから、関係も自然と深くなる。
これは親戚などの続柄を抜きにしても、田舎では珍しくない事だと思う。
助け合いの精神はとてもすばらしいし、必要なことだとも思う。
都会にそれがないとは言わないけれど、少なくとも田舎よりは距離感がある。
ただ、この距離感が近いというのもときに大変に感じる事がある。

個人での人間関係ではなく、本当に家同士の繋がり、はては地域の繋がりが深い。
これは親戚だからという事だけでなく、いわゆる町内会での繋がりというものだ。
あっちのおうちの問題が筒抜けで、こちらの問題も結構な頻度で筒抜けていたりする。
これはうちの方だけかもしれないけど、割とそれに近い事は田舎ではよくあることだろ思う。

そういったものが実家に戻ると鬱陶しく感じる事はある。
お節介焼きの人が多いのだ。
けれど、悪い人たちでは決してなく、むしろ良い人たちなのだ。
そのお節介もこちらを思ってのことだったりするのである。

これは私が田舎の出身でこれらが当たり前だったから受け入れられることで、もし仮に都会出身の人が田舎に嫁いできた場合を考えると難しく感じたりするのだろうか。
ふとそんなことを考える。
人の事を心配するより、自分の心配である。
最近のもっぱらご近所さんに言われるのが、そういった類いのことで、正直辟易としている。
それに関しては、本当にちょっと放っておいて欲しい!

«
»