心地よい疲れが爽快

これまで生きてきた中で一番疲れた日がある。
9年前の夏フェスだ。
海岸で行われる地元の夏フェスは、今でこそビックイベントになっているが、当時はまだ何千人規模だった。

山側に大きなメインのステージがあり、海辺に小ステージ、森に入りそうな所では中規模のステージがあった。
このフェスは三日間行われ、昼から夜までずっと音楽と海を感じられることもあり、私は大好きなイベントだ。
レゲエアーティストが主に出演するが、当時空前のジャパニーズレゲエブーム。

多くのアーティストがメジャーレーベルに移り、これまでアンダーグラウンドな雰囲気があったが、オリコンランキングにも名を連ねるようになった。
ちょうど同日に横浜で日本最大のレゲエフェスが行われているが、こちらのフェスにも有名アーティストが多数出演した。

これまで行ったフェスの中で一番盛り上がっているように思える。
高校3年生だった私は、クラスの友達6人ほどで参戦していた。
昼間からずーっとステージ前にいて、歌ったり踊ったりしてすごし、夕涼みの時間になると森のエリアに行って語ったりしていた。
一番盛り上がる時間帯は3日目の夜、メインステージ。

ビッグアーティストが出演し、フェスのラストを飾るのだ。
最高潮の盛り上がりでライブは終盤になり、みんなで飛び跳ねて楽しんだ。
会場は市内中心部から車で1時間半ほどかかる。

最寄りの駅までも30分かかり、バスでしか帰れない。
だいたいがチケットとセットになっているバス券を購入しているが、私たちは予算の関係で歩いて帰ることにしていた。
しかし、とにかくずっと一日ビーチサンダルで飛び跳ねていたので、足が一歩も動けない。

群衆が帰っていくのを見送りながら、しばらく座り込んでいたのを覚えている。
今はあんなにはしゃぐことはできない。
人生で一番疲れた、そして一番楽しい一日だった。

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