郷土歴史探訪

先日、福岡城跡の見学に行ってきた。
もちろんこれまで訪れたこともあったが、今回は南丸にある多聞櫓とよばれる所だ。
福岡城には本丸がなく、現在は本丸の石垣の上が展望台のようになっている。

当時から本丸は作られていなかっという説もある。
本丸の南側に、南丸があり、そこには長屋のように小さな部屋が連なった多聞櫓というものあるのだ。
この多聞櫓は重要文化財となっており、普段は公開されることがなく、外から、というか石垣の下から見上げるような形。

しかし、先週から8月末まで、限定公開されているのだ。
今しか中に入ることができないということもあり楽しみにしていった。
およそ8畳ほどの部屋が6つ連なっていた。

パネルや瓦などの出土品の展示を見ながら、建物の造りを見学することができる。
立派な梁が通してあり、どっしりとした造りだった。
部屋には木の格子が入った窓と、15センチ四方ほどの小さな小窓があった。

日頃は、格子が入った窓が解放されていたと思われるが、非常時にはしかりと閉じられていた。
そして小窓から外を覗き、火縄銃を構えていたという。
小窓から外を覗いてみると、自分が通ってきた道が見える。

風が通る涼しい造りであったが、きっと銃を構えながら小窓から監視していたときは、緊張で脂汗が出ていたことだろう。
この限定公開は1ヶ月半だけの期間で、しかも小中学校の夏休み期間に合わせられていたこともあって、さぞかし混み合っているのかな、と思ったが、誰もいなくて拍子抜けした。

多聞櫓の一番端の部屋に長机が出されて受付の女性がいたが、どうやら私が久しぶりの客だったようで、ホッとした様子だった。
時間があるからか、色々と親切に解説してくださったのだった。

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