チラシに込められた夢と現実

最近我が家に届く広告は、土地や建売などの不動産関係が多く入ってきます。
もちろん、お金がないですから、セカンドハウスなんて考えられません。
今ある家のローンを払うだけで精いっぱいです。

そのはずなのですが、私はどうしてもやってしまうのです。
広告を見て、間取りが載っていると…妄想してしまいます。
普段から妄想は得意なのですが、間取りを見ると夢が広がり、かなり詳細なライフスタイルまで考えてしまうのです。
よく間取りを見ること、考えることが好きな人がいると言いますが、まさに私なのです。

最近見た中で、一番すごかったのが、家事動線が完璧な家だったことです。
本当にこんな家に住んだら私はもっと動かずに済んだのに!と思うほど、主婦目線でした。
そしてもちろん、私の妄想がその一枚の二次元の広告から三次元へと変わっていきます。
そう、もう夢は膨らむばかりなのです。

ダイニングテーブルでハーブティーなんかをおしゃれに飲んでいる私がその間取りの中にいます。
そして、そのダイニングの隅には大きな観葉植物。
さらに、私の好きな照明が空間をおしゃれに引き立ててくれます。
私の好きなグレー色のカウチソファーには娘がお昼寝しています。

今日のおやつはフルーツとクッキーにしましょう、あのお皿にのせましょう…。
あぁ、もうすぐ洗濯物をしまう時間だ、とキッチンの裏の近道を通って勝手口から洗濯物を取り込み、家事室で洗濯物を畳み、隣の部屋にある大きなウォークインクローゼットにしまいこむ…。
バックミュージックに好きな曲を流し、鼻歌を歌いながらアイロンをかける。

あぁ、なんてすばらしい妄想なのだろうと思いながら、私はその二次元に込められた妄想をシャットダウンします。
そして、狭い自宅の掃除機をかけ始めました。
心の中で畜生…と思いながらも、この家も大好きな私。
今日も一枚の広告で夢を見せてもらえました。

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