車よりも価値のある女性になれた日

私がどうして車に興味がないのか、それには実は理由があります。
と言うよりも、車が好きな男性はたくさんいらっしゃると思いますが、私はそういう方でない男性と付き合いたいと思っていました。


20代前半、私が好きになった人は車が大好きな人でした。
遠距離恋愛と言って良いのかどうか分かりませんが、会えるのは一年に一回か二回だけ。
そんな僅かな時間を、どれだけ楽しみにして暮らしていたか分かりません。
忙しい職業のようで、家には寝に帰っているだけだと言う彼。

都会の人は大変だなと思ったものです。
だから、顔を見たくても、声が聞きたくてもそれを相手にいう事はあまりありませんでした。
会う約束の日、新幹線に乗る時間になって電話が。
愛車の調子が悪く、工場に行かなければならないと言うのです。

そうか、彼にとって私よりも車の方が大切な存在なのだなと、酷くショックを受けました。
この時から、私は二度と車好きとは付き合わないと決めたのです。
どんなに古くてボロの車でも構いません。
安い車種であっても何でも全く構わないのです。

ただ、私よりも車を大切にするような人だけは嫌だなと思いました。
結局それから自然消滅。
しかし、度々忘れた頃に電話がかかってきました。

変わりたいという気持ちが強かった私は、それから数年の間に転職して体重も15キロ落とし、別人になりました。
彼を見返したいといった気持ちは不思議とありません。
自分が悪いからこんな風にされるのだと自らを反省したのです。
私のような人間でも、痩せるとけっこういい感じになることを知りました。

車よりも勝っていると思える自分になりました。

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